岐阜揖斐における第三回「戦前・戦後史人権フォーラム」開催に際し、二・二六事件青年将校安藤輝三の甥として何か話をするように井澤氏から伝えられた。私は歴史や二・二六事件研究者ではないが、むしろ一般人としてこの二・二六事件を見つめ、多くの関係者がもう存命でない状況から、遠慮のない感想を言わせてもらった。当日は60分という時間の制約があり、冊子の内容を一部話すのが精一杯かもしれないので、当日のスピーチ内容の詳細を冊子にした。
また、この内容は二・二六事件の遺族の意見を代表するものでなく、安藤輝三の家族の代弁でもない。たまたま私が安藤輝三大尉の兄、安藤徳一の長子であるので、祖父安藤栄次郎から受け継ぐ精神的なDNAを思い起こしながら、二・二六事件と現代の結びつきを考えてみた。すべて私の責任において当レポートおよび冊子を作った。
「人権フォーラム」開催に当たり、二・二六事件の安藤輝三叔父にフォーカスしてくださった井澤康樹氏と、安藤輝三大尉と親交があり、二・二六事件の研究をされていた叔父様の資料を寄贈してくれた親友の山田哲司君に感謝したい。
安藤徳彰 プロフィール
二・二六事件の首謀者安藤輝三大尉の甥
1945年生まれ。慶應大学経済学部卒業後、米国ペンシルバニア大学経営大学院(ウォートンスクール)にてMBA(経営学修士)取得。米国大統領トランプとは同窓
ジャスコ(現在イーオン)の総合企画室副参事、コンサルティング会社常務などの職歴
35歳で教育関連会社を創業し、主として幼児教育に携わり、モンテッソーリ教育の指導資格者を35名以上擁し、資格者の数でも日本で最大であった。4年前、教育業界最大手Z会・栄光グループに譲渡した。
現在は株式会社グローバルネットワークスの代表取締役社長
また、GLE(Global Leader Education)を立ち上げ、子育て・教育の啓蒙活動を行っている。
二・二六事件に遺された現代へのメッセージ
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参考文献
「二・二六事件の偽史を撃つ」(国民新聞社 山口富永)
「近衛上奏文と皇道派」(国民新聞社 山口富永)
「二・二六の礎 安藤輝三」(芙蓉書房 奥田鑛一郎)
「秩父宮と二・二六」(原書房 芹澤紀之)
「軍隊と戦後の中で」(大和書房 末松太平)
「日本改造法案」(北 一輝)
以上