~ 共生こそがこれからの道 ~
過疎化と過密化、高齢者増加と少子化、高齢者の貧困化・孤立化、経済低成長と国の債務の膨張、地球温暖化と気候変動による災害と農作物被害、エネルギーと食料の海外依存、自然災害多発、国際情勢の不安定化。どれをとっても日本はゆでガエル状態だ。
30年間の停滞だけならまだしも、1200兆円に国家債務は膨らんでいる。2022年で債務残高のGDP比は257.2%で、ドイツは66.3%.
自動車の輸出で得た金で、何とか食料とエネルギーを輸入している。それも、ここ数年は貿易赤字である。金利が低いので円は安くなり、輸入価格は高騰する。金利を上げると国債費が増大するので、小幅にしかできない。そもそもこの巨額の国家債務を減少させることはできないので、(ハイパー)インフレ政策により相対的な残高を目減りさせるしかないのだ。また、いつまでも自動車の輸出に頼れない。EVはアジアで中国に押されているのだ。
このような状況の中で、増大する社会保障費の絡みであろうか、「高齢者は集団自決せよ」と公言する御用学者(成田祐輔)もいる。公共経済学を学んだものが、その程度の発想なのは驚きだ。ポピュリスト国民民主党の玉木氏は「尊厳死」を進めようと提唱している。経費の観点からか。何か、社会が高齢者と若者を分断するような動きが今後加速するようにも感じる。
私は恩師故加藤寛慶大教授(勲一等瑞宝章)ならこの状況を見てどのようにおっしゃるか考えてみた。
過疎化と過密化
都市部への人口集中は諸悪の根源でもある。石破首相になってからようやく地方創生に本腰が入り始めたが遅かった。今まで、地方創生を謳った「ふるさと納税」のおかげで、富裕層の冷蔵庫は山海の珍味で溢れている。日本全体では、税収が減った自治体と、税収を奪った自治体のゼロサムゲームで、得したのは「富裕層」と「関連業者」だけ。自民党の愚策の一例でありこれも富裕層支援策でしかなかった。
巷の地方活性化は「若者」の争奪戦であるが、これも、若者を奪ったり、奪われたりのゼロサムゲームの面がある。過密化は地方から若者が都市部に流入して生じたものだ。過疎化はその逆である。しかし、若者はやがて老齢化し、仕事を辞めるが、そのまま都市部に滞留し老後を過ごす。今まで都市部に住んだのは仕事があったからであり、老後はその必要性はないのだ。私の高齢者の知人も週4~5回テニスをしている。それはまあ、幸せなことだが、社会に貢献していないという点で、私は違う道を選びたい。
老いては都心の不動産は若い人に明け渡し、自らは地方に移住して、自然豊かな環境のもと、健康で豊かに過ごせば良いのだ。高齢者の能力は様々だ。トランプやバイデンのように80歳前後になっても世界に影響力を持てる人もいる。高齢者はそれぞれの能力において社会参画ができる社会体制が望ましい。
若い人 地方 → 都会
高齢者 地方 ← 都会
ではその流れをどのように創るか
若い人は教育や就職があるから地方から上京するのはやむを得ない。しかし、多くの高齢者には都会に住んでいる必要性・必然性が高くない。定年退職後の人にとって自尊心を満たす仕事は少なく、おまけに、家賃など生活費は高い。
私は今年80歳を迎える高齢者だ。しかし「集団自決」など真っ平だ。まだ元気なのだ。独裁国家ではあるまいし。そんなに高齢者が社会にとってお荷物ならば「自決」以外の解決法を提案する。高齢者が、社会の負担にならず生涯を全うするプランだ。
提案
その事例として私は千葉県のいすみ市に不動産を購入し、コミュニティーを創ることにした。名称は「結いとぴあ」。助け合いの「結い」と理想郷の「ゆーとぴあ」の造語です。
- 土地は約1000坪、オール電化の築浅家屋、築170年の古民家、納屋などがある。
- 新納屋には農機具その他の設備が揃っている。
- 古民家は改装中、古民家、オール電化の築浅家屋には太陽光発電・蓄電池を設置予定、エネルギーの自給自足・地産地消を追求する。EVも購入予定だ。
- 農場にて少量多品種の野菜栽培を行い、養鶏場を設け、果樹を育て、食料の自給自足・地産地消を行う。
- 各クルーには独立した部屋が与えられ、農業を中心としたコミュニティー「結いとぴあ」を結成し、その中で役割分担を行い、緩やかな繋がりの下に相互補助の共同体を運営する。共助、共生、共存、共恵、共栄これが「和」の精神だ。
- 低廉な住居、エネルギーと食料の自給自足・地産地消を目指すので生活費は大幅に抑えられ、豊かな共同生活が送れるはずである。
- 「結いとぴあ」のクルーは、それぞれの得意分野を活用してコミュニティーを支える。例えば、料理の得意なものは料理を分担し、農作業が好きなものは農作業に従事する。従って、クルーは多彩、多様な人で構成され得る。例えば、高齢者、シングルマザー、リモートワークをする人など。集団のために奉仕する時間は、平均一日3時間、週3日程度と推定される。残りの時間は趣味(ゴルフ等)とか、パートで働いたり、農業によりかかわったりすることが可能である。筆者は先日、外交官で評論家の孫崎享氏と岐阜での講演の後東京に向かう車中で福祉施設について話しました。イラン特別全権大使であられた氏は「私はイラン滞在中福祉施設を訪問したが、雇用人は一人もおらず、全部自分達で分担して行っていた。あれがイスラムの精神かと思いました。」と話された。私が目指しているのもそのようなコミュニティーだ。
ただいまいすみ市の「結いとぴあ」は若干名クルーを募集中です。詳しくは、下記ホームページをご覧ください。
2025年1月28日
安藤 徳彰 https://uitopia.net/